- 2
- May
- 2014
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- 十勝千年の森ガーデナー
春の庭仕事 宿根草の枯れ葉取り
メドウガーデンでは、あえて枯れ葉を残して越冬させる宿根草がいます。
春の庭仕事では、強い霜が下りなくなったら、その枯れ葉を取って、新しい芽がたっぷりと
日光を浴びて育つように手入れをします。
株をきれいにすると、芽だしから生長していく様子が楽しめます。
現在、エリンギウム・アガビフォリウムの枯れ葉取りをしています。
今年の春は、雪が少なかったこともあり、株が一度凍ってしまい、新芽を出さずに融けて消えてしまったものが多く見られます。
かろうじて生き残った株を確認しながら、作業を進めます。
こうした傾向にある植物たちは、秋のシードヘッドを楽しみながら、こぼれ種が落ちるようにして、次の世代を育てます。
間もなくして、こぼれ種で増えた小さな芽が姿を現したら、融けて消えてしまった場所と合わせて、全体の植栽バランスを見直すのです。
夏の様子。春先のはかなげな株の雰囲気から一転して、初夏に光沢のある鋸歯の葉を広げるようになると、堂々たる存在感を放つようになります。庭を訪れる人々が思わず近寄って、「アロエみたい」と話す姿をよく見かけます。
さらに、ぐんぐんと草丈を伸ばした先に、淡い緑色の小さな花が集まった円筒状の花をつけます。
花を囲うように棘のある苞がつきます。
夏の夕暮れ、西日を受けて、花を縁取るように光が溜まる姿が美しいのです。
晩夏から秋にかけて、緑色から徐々にこげ茶色のシードヘッドへと変化していくと、秋の庭らしい雰囲気が漂います。
その様子は、また別の機会に。
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