波打つ芝の丘が日高山脈と一体となり、圧倒的なスケールを持って目の前に広がります。人が自然の一部なる風景と、遊び心に満ちた空間を演出しています。イギリス・ガーデンデザイナーズ協会The Society of Garden Designers主催SGD Awards 2012でGrand Award(大賞)とInternational Award(国際賞)を受賞しました。
Design & Construction Process
デザインプロセス
ランドフォームはCUT&FILL(切土と盛土)の工法によって造成され、法面は約45度の勾配を持つ。その角度と
太陽の光によって陰影が生まれる。風が吹けば法面の長く伸ばしたグラスが一斉にそよぐ風景が広がる。
ランドフォームの大きさや高さ、配置、勾配は、ダン・ピアソンと高野ランドスケーププランニングとのコラボレーションによって、綿密に計算され、検討が繰り返された。
高野ランドスケーププランニングのオフィスである廃校になった小学校の校庭にて、20分の1の砂の模型を製作。
2004年に来日したダンとランドスケープアーキテクト高野文彰氏、プロジェクトチームで砂の模型を前に綿密な打ち合わせが行われる。
ランドフォームの配置や間隔、高さなどの詳細を検討。当初はランドフォームの大きさ、間隔が均一的だったため、景観により変化をつけるよう改善していった。
現場にて実際のランドフォームのサイズを確認するダンと高野ランドスケーププランニングのプロジェクトチーム。
時間をかけて何度も検討を重ねてできあがった250分の1の模型によるランドフォームの最終プラン。
ランドフォームが造成されたアースガーデンを歩き、現場を確認するダンとプロジェクトチーム。
遠景に望む「千年の丘」からランドフォームが連なり、大地のうねりによって空間に躍動感が生み出された。